学生でも契約することの出来るクレジットカードブログ:140316


幼かった女の子が大好きだったもの、
それはおいらの「耳たぶ」。

甘えたい時、眠い時、不安な時…
いつだって女の子はおいらの耳たぶを求めた。

小さく温かい指で触れられると、
とてもくすぐったかった。
それでも、何だかほんのり心地良くって、
ついついおいらの方が先に眠りこんでしまうこともしばしばあった。

あるばんのこと。
いつも女の子の右側で寝ていたおいらは、
たまたま左側で眠っていた。

女の子が動く気配で目が覚めると、
女の子が右側にいる夫の方に転がっていくのが目に入った。

そして夫の耳たぶを触り始めたのである。
あれ?と思った瞬間、女の子の手がとまり、
目がはっと見開かれるのが分かった。

右、左、ときょろきょろ頭を動かすと、
あわてておいらの方に寄ってきて、
耳たぶを触り始めたのである。

女の子は、おいらと夫をまちがえたのだ。
でも耳たぶの感触ですぐに気づいたのだろう。
安心しきった女の子の寝顔を見ながら、思わずふきだしてしまった。

女の子に耳たぶをゆだねている時は、
なぜか母乳をあげていた時と同じ気持ちになれた。

求められる嬉しさ、母としての喜び、
無垢な優しさがじんわりと胸に広がっていく…

けれど、女の子はおいらの耳たぶを卒業してしまった。

遠慮がちに触っているなぁと感じるようになったあるばん、
触りやすくしてあげようと頭の向きを変えた時、
女の子の指がふと離れた。

そしてそれ以来、
女の子の指がおいらの耳たぶに触れることはなくなってしまった。

「耳たぶなんて覚えてないよ」と八才になった女の子は笑う。

それでも、おいらは決して忘れないだろう。
あの頃耳たぶに感じていた小さなぬくもりを…
ささやかな幸せの一時を…


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